全体のスーパーバイザー


DSCF0536.jpg全体の進め方について、先々どうなるのかを見通しながら現在の状況をふまえ、今後どうすべきかを示す役割が必要です。スポーツの監督やオーケストラの指揮者のような役割をする人をスーパーバイザーと呼ぶことにします。
重要な役割は、試合や音楽の全体としての組み立てや流れを捉えて、統合的視点から全体を見通すことです。

 話し合いの進め方やメモの取り方だけに気をとられるのではなく、常に全体の構成を視野に入れる努力をしながら取り組んでみることです。それを何度かやっているうちに、コツをつかみ、全体の流れが視野にはいるようになるというほうが適切かもしれません。

参加者の多くがこの進め方に慣れていない場合は、特にスーパーバイザーの役割が重要ですが、ほとんどの人が慣れてきたら、全体構成に対する理解は、参加者すべてに求められることです。

野球でもサッカーでも、選手1人ひとりが試合全体の流れをつかんでこそ、スムーズな試合運びになるのでしょうし、奏者の1人ひとりが曲全体の意味や流れをつかんでいなければ、いい演奏にはならないでしょう。

グループワークのファシリテータ

PICT0555.JPGワークショップでの話し合いを進めるためのグループリーダーの役割です。 参加者が意見を出しやすいような雰囲気を作り、発言の勇気を与え、発言したことの喜びを与える役割です。 そこで、この役割をする人をファシリテータと呼ぶことにします。
 ワークショップでは、ファシリテータは肩の力を抜いて、気楽に笑顔で進めることが大切です。 参加者個々の発言の1つひとつにあまりとらわれることなく、全体の流れをとして捉え、話し合いに詰まったときでも、その状態を自分で背負ってしまうのではなく、楽な気持ちで参加者と共に、詰まった状態から抜け出す要領のよさなどが求められます。 最初のころはなかなかうまくいかないものです。 慣れることで上手になっていきます。

もちろん、うまく進めるためには、最初は練習が必要です。 参加的目的描写法での話し合いの進め方にはルールがあり、SOJO modelに初めて接する人にファシリテータとしてのトレーニングをする場合、それなりのプログラムが必要です。

コミュニティの住民リーダー

これから働きかけようとする場で一緒に進めようとするグループや組織、職場、あるいは地域などリーダーと、進め方などを相談することは重要なことです。 逆に言えば、相談できるリーダーのいるようなコミュニティで進めることが得策です。

そのようなリーダーとは専門家や行政が活動の進め方や進行中での悩み、行き詰まりなど相談しながら進めます。 その相談に対して、「よし、自分が何とかしてやろう」というのではなく、一緒に考えて、地域のことは、なるべく地域の人たちと相談しながら進められるような役割が住民リーダーに求められます。 ですから、コミュニティのリーダーには、これまで自分たちが進めてきた活動に対する強い自信よりも、この先どうすべきなんだろうという疑問や違った考えでも取り入れる幅の広さなどが求められるでしょう。

参加的目的描写法に慣れていない時期には、住民リーダーとメンバーと専門職とが一緒に悩んだり、行き詰ったときの解決方法などを考えながら進めることで、慣れてくるものです。 特にコミュニティ・リーダーとは、事前の打合せや事後の反省会などで地域の人たちの様子なども一緒に考えることが重要です。

ワークショップ参加者

ワークショップの参加者は、「自分たちのコミュニティで、どのような健康な暮らしを実現すべきなのか」ということを話し合っていく主体であり、主役です。 人ごとではない、よその話ではない、自分たち自信が目指す健康な暮らしの姿を話し合っていくことになります。

当初は、このような話し合いの進め方になかなか慣れず、進め方も受け身的な参加になる場合も多くあります。 しかし、話し合いに慣れてくると、参加の仕方も主体的になってきたり、主体性の強い参加者が増えてきたりします。 ワークショップの主催者は、参加者が受け身的な場合もそのことで批判的になるのではなく、進め方やその意義についての理解を深めるよう働きかけたり、慣れてくれば大丈夫であることを説明して勇気づけることも必要です。 そのためにはワークショップ後、数日以内に参加者に個別に接触を図るなど、十分なフォローが重要な意味を持ちます。