2008年8月
8月31日
30日に、日本健康福祉政策学会の福島セミナーに行ってきました。来年の福島学術大会に向けたプレセミナーと位置づけられたもので、120~130人の参加があり、とても盛会でした。
松田正己先生から、政策学会の意義やねらい、そしてご本人の介護経験をもとにした鋭く、丁寧な問題提起がありました。
その後、福島県内で進めている住民の方たちの活動の紹介があり、意見交換がありました。特に、主催者からの要望で、いまの活動内容だけを報告するのではなく、活動のきっかけやいま進めていての悩み、これからの課題などを中心にということでしたが、皆さん生き生きと発表されました。
参加者同士や、発表者と参加者など、活発な意見交換があり、来年の再会を誓って終了しました。
住民の皆さんの地道な活動や、それを支える各地の保健師さんなどの行政スタッフの力が見えたような気がしました。
ぜひ来年、福島で会いましょう。
なお、今年の学術大会は、高知です。こちらもぜひ参加しませんか。ホームページをご覧ください。http://www.yadokarinosato.org/SEISAKU-G/GAKKAI2009-P/index.html
8月22日
へき地・地域医療学会で患者教育のあり方についてのセミナーを持ちました。医療機関や福祉施設で入院時、退院時個別の、生活や栄養、服薬などの個別指導に関わっている人や、糖尿病教室のように集団での関わりを持っている人など約40人程度の参加がありました。
最初の予定では、グループになって、いま困っていることや悩みなどを話し合って、発表してもらい、それをもとに全体で考えるような進め方を考えていたのですが、予測していた人数の倍ぐらいの参加があったので、グループでということをあきらめて隣に座っている人と話し合ってもらいました。
個別の関わりにしても、集団での関わりにしても、評価方法、つまり自分たちの介入の効果の測定の仕方、効果の上がる方法でやっているのだろうかなどの不安や、特に高齢者の施設で働いている人では、認知症の人や高齢で自分の状態にあきらめている人への対応など、結構深刻な話も出てきました。
こちらからの問題提起として、保健指導、生活指導、栄養指導、服薬指導のように、「指導」と考えるのではなく、本人や家族、つまり当事者に起こっていることを、「平穏な日常の連続の断裂」と捉え、その断裂された状態から新たな生活を構築するための支援と考えることで、相互学習的な関わりができるのではないかということや、スキーマ理論に基づいた関わり方、目的を具体的に表現することなどでした。中心話題は将来像指向的なケア計画と当事者の複合三角構造をどのように作っていくかということだったかと思います。
最後に、問題提起を受けてまた話し合ってもらったのですが、学会のなかでのセミナーなので、時間が十分とれず、話し合いも深まりきれなかったかと思います。
でも、やはり疑問やもやもやを解決するためには話を聞いたり考え込むるより、実践して、修正してという、フィードバックの繰り返しのなかで、自分なりのスタイルを作っていくことが大切なのでしょうね。
8月21日
19日と20日は東通村でした。東通村には3~4年前から、年に3~4回おじゃましているのですが、スタッフの皆さんと、健診の説明会の工夫や生活習慣改善のための戦略づくり、保健師や栄養士としての能力向上の報告性などを、ああでもない、こうでもないという感じで一緒に考えています。
だんだん方向性が見えてきたような感じです。
とても涼しくて、夜など寒いくらいだったのに、東京に戻ってからの暑いこと・・・。
むつ市では、ちょうど神社のお祭りで、夜店もたくさん、山車が出て人もいっぱいでした。
8月16日
秩父観音巡りの続きに行ってきました。とても暑かったのですが、たどり着いて、お参りをし、納経帳に記帳してもらい、でも、34ヶ所あるのに、まだ11ヶ所までです。あまり無理をせず、ぼちぼち巡りたいと思います。
8月6日
先日、市町村アカデミーという、市町村職員のための研修施設の「高齢時代の保健・医療」というコースで、「健康づくりの推進と計画の策定」ということについて、講義をさせて頂きました。
内容としては、統合的な思考枠組みからの計画作成、つまり複合三角構造の重要性、目的、目標の具体化、それを住民と行政との協働で進めることなどでした。
最近、専門家向けの研修でのプレゼンテーションで工夫していることは、私自身が、南足柄や伊勢原、あるいは土庄町などで、SOJO のワークショップに参加する人たちに向けて提示する内容をそのまま柱にして、それに解説を加えるようなストーリーにしたことです。
これまでは、考え方の重要性を柱に於いて、最後に実際住民と行政との協働のワークショップを進めている場面の写真を提示して、「協働で進めることもできるのですよ、進めているところがあるのですよ」という感じだったのですが、それでやると、協働の重要性は分かるが、住民に対してどのように投げかければいいのか、どのように問題提起すればいいのか、という疑問がいつも最後の質問ででていました。
そこで、一つの例として、「私はこのように問題提起をしてワークショップに入っていきます。でも、何度か集まって話し合っていると参加者のなかに、こんな疑問がわいてきます。そこでこのような対応をします」ということを具体的に提示しながら、そのような進め方や考え方のポイントなどを解説していくという進め方にしてみました。
しかし、さすがに各自治体から推薦されてコースに来る人たちだなと思いました。ほとんど事務系の人たち約20人程度だったのですが、最後の感想や質問などで、この考え方を自分の業務にどのように生かそうかというような発言も多くでました。ただの一つのやり方としてではなく、そのように受け止めて頂けると、いろいろとその後の展開についても、意見や体験を交換できそうな感じでうれしいですね。
「平河町日記」TOP