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ワークショップの運営の段階

初回のワークショップでの趣旨の説明と最初の話し合い

 事前の打ち合わせに沿って、担当者がこれまでの計画作成の経過やその後の推進段階での悩みなどを参加者に説明して、保健師から、今回のワークショップの考え方や進め方の概要を説明しました。その後、岩永先生がなぜこのような進め方が重要かという話をしながら、次第にワークショップの具体的な進め方に入りました。

 初回では、少し具体的な話し合いに入った段階でワークショップを終了し、参加しての感想や疑問などをグループごとに話し合ってもらいました。

 初回は全体の時間を2時間30分ほどにして、セレモニーや担当者、保健師の話を1時間弱、岩永先生からの話とワークショップの導入で1時間強、残りの時間を感想などの話し合いとしました。

参加者の戸惑い

 集まったメンバーは昼間の開催ということもあり、高齢者が目立ちました。それでも大勢の参加者があり、岩永先生の「健康だと思う人はどの位いますか」の問いかけに、顔を見合わせながら、手を挙げたり引っ込めたりしていました。

 蘇陽町での健康な暮らしの話し合いを聞いてから、白山区の高齢者の健康な暮らしを具体的にイメージする第一段階では、なかなか理想の暮らしが出てこないグループや何を話せば良いかわからないグループ、理想の暮らしなんて実現できるはずがないというグループもあり、進行する保健師も戸惑ってしまいました。

 しかし、このワークショップの前に白山区の高齢者が「歳をとっても地蔵様のまつりにはいきたい」「白山区のスポーツ会には参加したい」という話を聞いていたため、そこからまた話し合いをすすめたところ、ほとんどのグループから理想の暮らしが出され、話し合いが終わってから各グループで報告する場面ではわきあいあいの様子が印象的でした。

その後のワークショップの様子

 プロジェクトチームと白山区すこやかな地域づくり推進員(以下推進員とします)は、1回目の話し合いを継続してSOJOのワークショップに取り組むことにしました。しかし、ワークショップでの話し合いはなかなかすすまず、目的関連図が1つしか書けない夜もありました。現状から離れられず、課題ばかりが出たこともありました。

 その都度担当保健師は、県立総合衛生学院の教員に指導を受け、ゆっくりでもいいという思いが出てきました。

 推進員もプロジェクトチームも頭を寄せ合い、一枚の模造紙に夢を書き込んでいきました。

 毎回のワークショップの終了時には、各グループの推進員が自分達のグループでの話し合いの内容を報告するのが当たり前になり、住民の力を感じるようになりました。

 毎月1回のこのワークショップは、正に住民と行政が協働していた時間でした。

 5回目のワークショップの頃、推進員から「またこの続きをやるの?」と聞かれ、先を見通せない自分に失望しながらも、本音で話せる仲間ができたことをうれしく思い、「一緒にやればなんとかなるよ」と答えていました。

ワークショップのまとめの段階

 目的関連図もいよいよ完成に近づき、わくわくしていました。先が見えると言うことはとても安心できるものです。

 ワークショップのメンバーがそれぞれの役割を話し合いながら、色のついたマジックをもち、本人、家族、地域、環境を目でわかるように囲みました。

 あとは文章として構想書に仕上げるだけになり、大きな問題に突き当たりました。

 全体の中で、区民の役割や推進員会の役割、行政の役割について充分話し合っていなかったことに気づき、どうしようかと迷ったのですが、「担当者が決めることではない」という思いから、再度推進員と話し合いをもちました。

 そして構想書案ができたとき、真っ先に推進員に見て欲しくて数名の推進員を訪問しました。

 「ずっと話し合ってきたことをまとめたけれど、これでいいかな」ドキドキしながら構想書を差し出すと

 さっと目を通す方、一晩じっくり読んだと言う方など様々でしたが「今までの話し合いの結果が良く書かれている」「すばらしいものができたね」という声を聞いて心の底から安心しました。

 決して上手な表現ではなかったけれど、白山区での健康な暮らしを実現するための活動の手引きができあがりました。